終わった・・・。

アリストテレス形而上学』の発表が終わった・・・。


特に深刻な読み間違いをすることもなく無難に終了。
誤訳を指摘されたり
あんまり深く考えずに訳したところを突っ込まれたりと
まぁ穴はあったわけなんですが。


最終的には「ハキハキしてて良かった」と
どこぞの某教授のような褒め言葉をいただく。
やっぱりギリシャの人たちってよく喋る上に
他人にもそれを求めるよなぁ。
ドイツは基本的に貝のようにだんまりしちゃうから対照的。
・・・とかいうカテゴライズも哲学特有だよな。
誰から聞いたネタだったか
「哲学研究者は身なりで専門がわかる」というのがあった。
古代ギリシャ→普通のスーツ。
中世→よれよれのスーツ。
フランス系→オシャレなスーツ。
ドイツ系→一昔前のスーツ。
分析系→そもそもスーツを着ない。
言いえて妙。
それだけ専門別にバラバラというか
特化したキャラクターがあるということなんだろう。


それと専門領域の語り方も独特だ。
今日も授業前に
先生から「あなたはカントなんだったっけ?」と訊かれて
「はい、私はカントの理論(哲学)ですね」と答えたら
「こんなやりとりが通じるのは哲学の人だけだよね」と
先生が改めてしみじみと言っていた。
確かにこの業界だと
プラトンの田中さん」とか「アウグスティヌスの石井くん」とか
そういった風に枕詞として専門を語るのが主流で
転じて「あの人なんだっけ?」「あー岡田さんはハイデガーだよ」
なんていう、ちょっと考えると世にも奇妙な会話が成立してしまう。
哲学と十把一絡げに言っても
専門領域によってやってる事がびっくりするほどバラバラだからな。
他の学問ではこういうのないんですかね?