理想主義者ですから。

明日の研究会に備えるべく精神現象学を読む。
PhBもSuhrkampも岩波全集版も長谷川訳も
諸事情により週末にゲットできなかったため
しょうがなくGutenbergと世界の名著でがむばる。
スゴいですね、序論の初っ端から弁証法弁証法弁証法
今のところアレルギーは出ない。
まぁドイツ観念論はね、もともとやりたかった訳だし。


夜に何もせず(オイ)ギリシア哲学者列伝をぱらぱら。
そこで見つけたのがディオゲネスのあるエピソード。
ディオゲネスギリシャの哲学者(と呼ばれる人々)の中でも
相当ヤバめの人で「狂ったソクラテス」とも称される。
あの、あの人ですよ。
アレクサンダー大王に「日陰になるから退け」と言ったという。
で、そのディオゲネスが言ったというのが。
友人に自分の書物を貸して欲しいと言われたとき
「君は間抜けだなぁ。
イチジクなら絵に描いたのより本物を選ぶのに
勉強のことになると、本物には目もくれないで書かれたものへ向かうとはね」
これってすごく哲学の本質を突いてるなぁと。
結局のところはソクラテスじゃないけど
書かれたものを読むとか批評をするとかいうことは
哲学をするという営みという点では二次的であるべきと言うか
やっぱり対話によってしか真には生まれてこないものがあるんだなと。
反省。