だけど空は飛べないから。

なんかものすごく一瞬
懐かしい甘さや苦さを思い出すときって
ありませんか?


さっき、ある小説を読んでいて
ある瞬間の記憶が過ぎりました。


こないだも。
授業で後ろに座った人の香水。
言葉になってこみ上げる前の
混沌としたものが溢れそうになって
泣きそうになってしまった。


やっぱり、忘れてはない。
一度好きになった人は、ずっと、好きだから。




こっからは空元気モードにシフトです。
バークリ研究会がAくんの急用により中止になったので
帰りに地元の古本屋に寄ってみました。
小学生の頃立ち読みを怒られて以来
おっかなくて一歩も足を踏み入れてなかったのですが
これがまた結構使えるんだわ。
こないだ1500円も出した絶版の文庫が
400円で置いてあって「やられた・・・」と呟いたり
『道徳形而上学原論』の岩波文庫版が
何故か何冊もところどころに点在してたり
(かつ、みんな状態は同じなのにそれぞれ微妙に値段が違う)
相良篇のポケットサイズ革装丁の独和辞典があったり
とまぁ色々楽しませていただきました。
あの辞典良いなぁ・・・
でも木村・相良の戦前のやつ持ってんだよな。
研究室から借りパクってきたやつ(殴)。


というわけで辞典はペンディング
2冊目となる絶版本と、別のある文庫と
『現代の拷問』なる本を買いました。
このヤバげな本、すごいっすよー。
エグすぎる挿絵満載です。
ていうか装丁からし
臙脂色に銀で拷問図の絵っていう。
ちょっと夜中に本棚にあるとこを目撃したくない感じ。
しかしながら中身は結構豊富(というか焦点絞ってない)で
犯罪に関する四方山話やら犯罪関連の隠語一欄やらも。
まぁむしろこの隠語に惹かれて買っちゃったんですが。
その上、著者が微妙に好みだった(笑)。
明治生まれでもうとっくに逝去されてるでしょうが
不惑頃の写真でね、夜回り先生ぽい感じ。
これで戦後間も無い、きな臭さ満載のあの時代に
警視庁の鑑識の親玉だったのねーみたいな。
んでもって拷問に関心もっちゃってるのねーみたいな。
話がどんどん逸れているので
ここらで止めておきますが、とにかく好みでした。


そういや夜回り先生、大丈夫だろうか。
昨日のサイン会、行きたかったな。
また会いたい。