変わりつつあることが、怖い。

忘れつつある自分が、疎ましい。


とうの昔にさようならを告げた人を
未だに思い出さずにいられなかったのに
そんなもどかしさから
知らず知らず抜け出しているのは
私が大人になったからだろうか。
そんな大人にはなりたくないと
思っていた頃と比べて
今の私はずっとずっと自由だけど。


きっとただ、新しい場所へ踏み出すのが怖いだけだ。
でも、そこにあった大事なものは
私にはまだ、捨てられない。